潰瘍性大腸炎を発症して、初めての入院をした場合、ほとんどの方が潰瘍性大腸炎の冊子を基に栄養指導・栄養管理について教わることでしょう。
潰瘍性大腸炎は、「寛解時」には特に食事制限が必要なく、潰瘍性大腸炎の症状が出ている時に食事を気を付けるという内容となっており主に低残渣食が勧められています。
当ブログでも度々お話しさせて頂いておりますが、現在の潰瘍性大腸炎の栄養指導・栄養管理で言われている「食物繊維」を摂取しない方が良いと言う指導については、私は間違っていると考えています。
今回は、そんな潰瘍性大腸炎と栄養指導・栄養管理について考えていきたいと思います。
潰瘍性大腸炎を克服した体験談
私は19歳の時に潰瘍性大腸炎を発症し、ペンタサ・プレドニン・免疫抑制剤などの西洋医学の治療を約5年間受けてきましたが一向に寛解へ向かうことはありませんでした。
そんな時に安保徹先生に出会い、「薬に頼る治療」から「免疫力を高める治療」に移行した結果、現在は薬を飲まず約10年以上健康に過ごすことができています。
私が行った治療方法や安保徹先生が提唱する潰瘍性大腸炎が感知する仕組みは以下で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。
\私がUCを克服した治療法です!/
※2020年10月現在も薬を飲まず、健康に過ごしています。
潰瘍性大腸炎の現在ある栄養指導・栄養管理とは?

現在の潰瘍性大腸炎の栄養指導・栄養管理では、低残渣食が推奨されています。
低残渣食とは、人間の胃腸に刺激・負担となる食品を排除した食事のことであり、食物繊維・動物性脂質・辛い食べ物・冷たい食べ物・堅い食べ物などを控えた食事のことを指します。
品目 | 推奨されている食べ物 | 推奨されていない食べ物 |
主食 | ・ごはん ・お粥 ・うどん | ・中華麺(ラーメン) ・パスタ(ぺぺロンチーノ等) |
おかず | ・青魚 ・白身魚 ・豆腐 ・鶏のささみ | ・牛肉 ・豚肉 ・貝類 ・昆布 ・ひじき ・トウモロコシ ・キノコ ・豆類 ・ゴボウ ・こんにゃく |
その他 | ・唐辛子、わさび ・アルコール ・牛乳 ・コーヒー ・冷たい飲み物 ・砂糖を多く使ったお菓子 |
上記の表は、現在一般的な潰瘍性大腸炎の栄養指導・栄養管理の内容を簡単にまとめた表になっております。
恐らくご存じの通りに、潰瘍性大腸炎にとって「食物繊維」は悪いもの(赤字)とされているのが今の栄養指導・栄養管理の考え方であると私は感じています。
その理由は、食物繊維の中でも不溶性食物繊維は、体内で吸収されることがないため、大腸の中を通過していく時、潰瘍性大腸炎の傷ついている腸壁を刺激してしまう、または傷つけてしまうと考えられているために推奨されていないのです。
これは、西洋医学特有の「対症療法」の考え方が、潰瘍性大腸炎の栄養指導・栄養管理にも色濃く反映されていますね。
■不溶性食物繊維を摂らない方が良いと言われる理由
不溶性食物繊維を食べると腸内が刺激される ↓ 下血・出血を促す可能性がある ↓ 不溶性食物繊維は摂取しない方が良い |
つまり、潰瘍性大腸炎の下血という症状を止めるために、食物繊維を食べない方が良いと考えているのです。
しかし、不溶性食物繊維には便量を増やし蠕動運動を活発にさせ、大腸の中の悪玉菌が発生させた有害物質を絡め取り、体外へ排出するというデトックス効果があるのです。
つまり、「腸内環境改善」するためには無くてはならない栄養素であるにもかかわらず、現在の潰瘍性大腸炎の栄養指導・栄養管理では、食物繊維の摂取を制限するようにという指導が主になされているのが実情なのです。
寛解期になってから食物繊維を摂取すると言う考え
次に潰瘍性大腸炎の症状が落ち着き、寛解状態になると食事制限もなくなるので、「寛解になってから食物繊維をすればよい」と考えるかもしれません。
しかし、潰瘍性大腸炎を寛解状態まで回復させることができる方、またはその後も寛解を長期間維持し続けることができる方は多くいるのでしょうか?
私の場合を例に出すと、潰瘍性大腸炎であったのが19歳~24歳くらいまでの約5年間です。
その期間の中で、粘液便や下血が完全になくなったのは約6ヵ月程度でしょう。
つまり、寛解してから食物繊維を摂取しようと考えた場合、約5年間のうち6ヵ月しか食物繊維を摂取することができないのです。
「寛解していないから食物繊維を摂取しない」と考えていると、腸内環境は改善される気配もないため、潰瘍性大腸炎の病状もよくなっていかないと私は考えています。
そのため、食物繊維は潰瘍性大腸炎の症状が出ていたとしても摂取した方が良いと言うのが私の考えです。
食物繊維はどれくらい取ればよいの?
「潰瘍性大腸炎だった場合、食物繊維をどれほど摂取すればよいのか?」
一般の健康な成人男性の場合が1日20g以上、女性の場合が18g以上と言われております。
そのため、私は潰瘍性大腸炎を患っているのであれば、1日25g以上の食物繊維を摂取した方が良いと考えています。
食事だけで食物繊維を摂取できればよいのですが、実はこれが非常に難しいことなのです。

<引用:www.otsuka.co.jpより>
上記は健康な女性の場合の食生活の一例になっていますが、かなりしっかりとした食事になっていると思いませんか?
恐らく上記の人は、健康に気を使っている方であると考えられます。
しかし、食物繊維の摂取量を見ると一般女性に必要な18gは足りていないと言う結果になっているのです。
なので、私は食物繊維を健康食品で補うことを推奨しているのです。
まとめ
今回は、潰瘍性大腸炎と栄養指導・栄養管理について考えてきました。
潰瘍性大腸炎の栄養指導・栄養管理で、動物性脂質は控える・砂糖のたっぷり使った食品は食べない方が良いなどはその通りかと思いますが、私が違うと感じている点は食物繊維についてです。
私は、潰瘍性大腸炎を患っているのであれば、食物繊維を積極的に摂取した方が良いと考えているからです。
食物繊維を摂取せずに腸内環境改善をすることはまず不可能でしょう。
人間の腸は免疫機能の60~70%に影響を及ぼすと言われているため、腸内環境を改善できなければ、免疫力も向上させることはできません。
そして、免疫力が向上できなければ、潰瘍性大腸炎は完治しないのです。
潰瘍性大腸炎患者にとって食物繊維がいかに重要なのかについて、是非考えて頂きたいと思っております。
2010年から約10年間以上、
私は”薬を飲まずに”健康に過ごしています。
※2021年現在も健康に過ごしております。
お陰様で健康を取り戻し、2018年には結婚し、幸せな家族を築くことも出来ました!
私は「腸内環境と免疫力」の重要性を一人でも多くの方に知ってもらいたいと考えております。
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私が潰瘍性大腸炎を克服するために必要だと考えていることは、
「腸内環境を整えて、免疫力を向上させること」
潰瘍性大腸炎は決して治らない病気ではないのです。
↓私が9年間実践している習慣↓
※2021年現在もありがたいことに健康に過ごしています。